2024年の3回目のオープンキャンパスが開かれ高校生ら2300人が訪れました

 2024年の3回目のオープンキャンパスが6月16日に開かれ、高校生や受験生ら2280人が訪れました。

…オープニング

 オープニングは谷本記念講堂であり、英語キャリア学部4年の石田麻奈美さんがスピーチしました。入学の動機として、オールイングリッシュの授業や留学プログラムが充実している関西外大に魅力を感じたと話しました。続いて、3年生の時に留学した英国・リーズ大学で、授業の予習と復習に追われながらも困難を克服し、積極的に英語でコミュニケーションを取り、友人をつくった体験を披露しました。現在は、日本の魅力を国内外に伝える仕事をしたいと日系メーカーへの就職を望んでいるとし、「大学生活を通じて自分のやりたいことを見つけていってほしい」と来場者に語りかけました。

 この後、入試部の担当者が大学の学部・学科の概要や入試について説明しました。また、学生がこの日のプログラムを紹介しました。


▲オープニングでスピーチする石田さん

○・・・新学科「アジア共創学科」を知ろう

 2025年4月の開設を目指す英語国際学部の「アジア共創学科」(設置構想中)をめぐっては、2つの会場が設けられました。数回に分けて開かれた説明会は毎回、高校生や保護者で満席となりました。

 アジアセンターが開いた「Discover Asia」では、担当者が、韓国、中国、インドネシア、タイなどのアジアの国々の現状を報告するとともに、アジアとの関わりなしには成り立たなくなりつつある世界について解説しました。


▲アジアの国々の現状を報告しました

 「学科説明」では、吉崎誠教授がアジア共創学科の「学びの特徴」や「学びの構造」について説明しました。吉崎教授は、海外に進出する日系企業の数や将来のGDP成長率の予測数値などのデータを示しながら、「日本企業の圧倒的多数はアジアに進出しています」「2050年までの経済成長率の上位15カ国のうち10カ国はアジア地域の国々です」などと指摘しました。


▲新学科の説明には大勢の高校生や保護者が詰め掛けほぼ満席になりました

 そのうえで新学科の学びの特徴として「国際性を強みとした学び」と「社会科学領域を重視した学び」を挙げました。「英語+アジア諸言語に加えて、アジア地政学と基礎演習などで基礎を固めます。そして専門教育科目や留学で実力を付けて、共創セミナーやキャップストーンで学びを完成させます」と話し、具体的な科目例を示して学びの構造について話しました。

○・・・体験授業「ボードゲーム〝カタン〟で考えるSDGs」

 英語国際学部の王智弘准教授がSDGsをテーマに体験授業を行いました。王教授はドイツの作家がつくったボードゲーム「カタン」を素材に「ボードゲームを通じて発展とは何か、開発とは何かについて考えましょう」と聴講する高校生らに呼び掛けました。


▲ボードゲーム「カタン」からSDGsについて考えてみました

 カタンは世界の三大ボードゲームの一つとされ、天然資源を利活用しながら家や道路をつくったり、開拓地を建設したり、都市を整備するなどして自分の陣地を豊かにしながら拡大していくゲームです。王教授は「GDGsの目標に掲げられているのに、カタンでは触れられていない点や検討されていない点があります。どうすれば公平で持続的な世界をつくっていけるのか、カタンから考えてみませんか」と問い掛けました。

○・・・体験授業「Global Engagement through the Study of World History」

 国際共生学部のベイリー・スコット准教授は「Global Engagement through the Study of World History」をテーマにオールイングリッシュの体験授業を行いました。最初にスコット准教授は「授業では、さまざまな視点から学ぶ▽比較を用いる▽1カ国に着目した学修を避ける▽グローバルな観点で理解すること。以上に気を付けて授業を進めていきます」と紹介しました。


▲ベイリー・スコット准教授のオールイングリッシュの授業に聞き入る高校生たち

 インドのインダス文明と中国の黄河文明について、それぞれのヒエラルキーを比較しながら両文明が重視する要素を説明しました。「国際共生学部では、世界と世界史の中での自分の立場を理解し、変化をもたらすことのできるグローバル市民を目指します」とメッセージを送りました。

○・・・留学生と話そう

 「留学生と話そう」の会場では、「英語を話したい」「外大の魅力を知りたい」「語学の勉強方法を知りたい」という高校生や受験生か集まり、留学生と交流を深めました。留学生との会話で盛り上がっていた徳島県の高校3年生は「ホームページで見た以上に留学生と交流が盛んで、いろいろな国や地域の留学生と話すことができてとても楽しかったです」と笑顔で話していました。


▲高校生が留学生を質問攻めにしていました

 ・ウィットニー・ブラマーさん(米国・ワシントン州立大学)
 「初めは会話が続くのか不安でパワーポイントも用意していましたが、使うことなく制限時間いっぱいに英語や日本語を使って会話できて楽しかったです」

 ・ロッチャ・エンリケさん(米国・イーロン大学)
 「高校生は単に英語を学びたいだけでなく、英語以外に経済学や経営学なども学びたいと、さまざまな分野に興味や関心を持っているように感じました」

 ・デイビス・コーエンさん(米国・アイダホ州立大学)
 「外大を目指す理由はさまざまでした。〝将来の夢を叶えるため〟とか〝英語力向上のため〟〝留学をしたいから〟など、外大を志す高校生にはたくさんの思いがあると感じました」
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