第7回FDワークショップ 学研都市キャンパスで開く


▲教員ら約50人が参加した第7回FDワークショップ

ベストティーチャー賞の受賞者が発表する第7回FDワークショップが7月18日、学研都市キャンパスで開かれ、教員ら約50人が参加した。発表者は短期大学部の笠井正隆准教授と英語キャリア学部の岡澤潤次教授。笠井准教授は昨年度ベストティーチャー賞を受賞した短大部カリキュラムコーディネーターグループ(谷本和子教授ら6人)を代表して発表した。
 

▲短大部の英語系カリキュラム改革について語った笠井正隆准教授

笠井准教授の発表テーマは「内容中心型(content-based)科目Integrated EnglishおよびAcademic Englishをベースとしたカリキュラムの歩みと展望」。英語の学修時間を実質的に増やす一方、体系的・組織的な教え方を導入したプロセスや効果について説明した。2012年度のカリキュラム改革で短大部1年次の英語必修科目は週7回と大幅に増えたことに伴い、まずシラバスの統一に着手。さらに、習熟度別クラス編成とし、チームティーチングの手法も導入した。
コンテンツについては、1年次が社会問題、2年次がグローバル問題と、共通のテーマを掲げて英語を学ぶ。参加者から、「教員一人ひとりの意見が違う社会問題を教えるのは、難しいのではないか」という質問があり、笠井准教授は「多様な意見が存在することを気付かせるのも重要なポイントだ」と答えた。
 

▲教員養成一筋の道のりを振り返る岡澤潤次教授

岡澤教授は「教員をめざす学生に寄り添って―教員採用試験対策11年を振り返って―」と題し、本学の教壇に立って以来教員養成一筋に歩み、11年目となる道のりについて、ユーモアを交えて語った。2004年に19人だった教職採用試験最終合格者は、8年後に90人を突破。その過程を振り返り、「数だけでなく優秀な教員を送り出す努力を続けてきたことに意義がある」と述べた。
また、「『先生になりたい!』と思って関西外大に入学した学生を、必ず素晴らしい先生に育て上げるという信念が自分を支えている」という熱い思いも語った。教職が求める人物像については、▽人間性▽専門性▽社会性▽使命感▽責任感――に加えて情熱と良識も必要で、「その中心に“愛”があることが絶対条件」と強調した。
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