言語文化専攻

言語文化専攻の概要

言葉は、進化の過程で獲得された形式と意味の関係からなる重要な記号系であり、文化、社会などに関わる意味の創造と理解のための重要な伝達手段として機能しています。言語文化専攻では、主に日本語、中国語、スペイン語、英語の4言語を基軸として、言語とその背景にある社会、文化、言語理論、ビジネス・コミュニケーション等の視点から各分野の専門的知識と、その教育・実践の現場への適用の方法を学んでいきます。

本研究科の言語文化専攻には、大学スペイン語教員コース、日本語学・日本語教育コース、英語ビジネス・コミュニケーションコースがあります。このうち、大学スペイン語教員、日本語学・日本語教育コースは博士後期課程に進学し、5年の学修で専門分野の学識を掘り下げ、授業力と研究力を有する人材の養成に主眼を置きます。当該課程修了者(5年履修)には、本学での教員(任期付)としての道が開かれています。 さらに、本専攻は、高度な言語運用能力を基盤とし、国際社会に貢献する豊かな教養を備えた人材を養成することを目的としています。また、今日のグローバル化社会において、教育を担う者としての自覚や意識の涵養と学生に対して教育を施すための確かな能力と、自立して研究活動を行うことができる能力を兼ね備えた教育者(大学教員等)として活躍できる優れた人材を養成していきます。

カリキュラムの特色【博士前期課程】

人材養成目的

外国語学研究科言語文化専攻(博士前期課程)は、高度な言語運用能力を基盤とし、国際社会に貢献する豊かな教養を備えた人材を養成することを目的とします。 具体的には、グローバル化社会において産業を支える職業人材としての国際ビジネスパーソン、通訳等の実務者を養成します。また博士後期課程へ進学し、知識基盤社会の中核となる専門人材としての教育能力と研究能力を兼ね備えた大学教員等になるための素地を養成します。

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

スペイン語学、日本語学、あるいは英語コミュニケーションの研究領域に関する基本的な知識を有し、それを関係職業領域で実践的に展開できる能力を有すること、および独自の視点をもって研究できる能力を有することを基準とします。

【修了要件】専門科目から22単位以上、専門演習科目8単位を含め30単位以上を修得のうえ、修士論文または特定課題研究4単位を合わせ、34単位以上を修得すること。

上記の基準に達した者に、「修士(言語文化)」、「修士(日本語学)」、あるいは「修士(英語ビジネス・コミュニケーション)」の学位を授与します。

教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

1. 教育課程の編成および実施方法に関する基本的方針

  • 高度専門職業人養成をめざすことから、言語学、言語教育、言語コミュニケーションなどに関する専門分野の理論的な知識と教育界、国際ビジネス界などの現場での実務実践を架橋する教育課程の構築をめざします。
  • コースワークから研究指導へ有機的につながる体系的な大学院教育の確立をめざします。
  • 教員の役割および連携を明確にし、体系的な教育を提供するための組織的な指導体制の確立をめざします。

2. 教育課程の編成方針

本専攻の教育上の目的を達成するために、必要な授業科目を置くとともに学位論文の作成等に対する指導を行うなど、体系的な教育課程を編成します。 このため、授業科目『コースワーク』および学位論文の作成等に対する指導科目『研究指導』をそれぞれ「専門科目」と「専門演習科目」に区分します。

  • 専門科目
    • 専門科目においては、高度な外国語運用能力を育成するとともに、あわせて言語の持つ構造、意味、機能などの理論や、第二言語としてのスペイン語あるいは日本語の教授法、第二言語習得理論、あるいは言語コミュニケーションなどの領域の基礎的な知識の習得をめざします。
  • 専門演習科目
    • 専門演習科目においては、高度な外国語運用能力をもとに、言語学、言語教育、言語コミュニケーションなどにおける幅広い専門分野の基礎的な知識の習得をはじめ、学位論文作成にあたって論理的・批判的思考力、論文作成技法などの習得をめざします。

3. 授業科目等

科目区分 授業科目 配当年次 単位数
専門科目 形態論・統語論研究 1 4
意味論・語用論研究 1 4
第二言語習得論研究 1 2
コミュニケーション文法論 1 2
スペイン語教授法A 1 2
スペイン語教授法B 1 2
イベロアメリカ文学・文化研究A 1 2
イベロアメリカ文学・文化研究B 1 2
イベロアメリカ政治・経済研究A 1 2
イベロアメリカ政治・経済研究B 1 2
日本語形態論・統語論研究 1 4
日本語意味論・語用論研究 1 4
日本語表現法 1 2
日中対照言語学研究 1 2
日本語教授法A 1 2
日本語教授法B 1 2
グローバル・コミュニケーション研究A 1 2
グローバル・コミュニケーション研究B 1 2
英語ビジネス・コミュニケーションA 1 2
英語ビジネス・コミュニケーションB 1 2
国際関係学研究 1 4
国際ビジネス研究 1 4
マーケティング研究 1 4
通訳技法A 1 2
通訳技法B 1 2
翻訳技法A 1 2
翻訳技法B 1 2
言語文化特別研究A 1 2
言語文化特別研究B 1 2
言語文化特別研究C 1 2
言語文化特別研究D 1 2
言語文化特別研究E 1 2
グローバル・コミュニケーション特別研究A 1 2
グローバル・コミュニケーション特別研究B 1 2
グローバル・コミュニケーション特別研究C 1 2
グローバル・コミュニケーション特別研究D 1 2
グローバル・コミュニケーション特別研究E 1 2
専門演習科目 総合演習 I A 1 2
総合演習 I B 1 2
総合演習 II A 2 2
総合演習 II B 2 2
  修士論文 2 4
特定課題研究 2 4

カリキュラムの特色【博士後期課程】

人材養成目的

外国語学研究科言語文化専攻(博士後期課程)は、高度な言語運用能力を基盤とし、国際社会に貢献する豊かな教養を備えた人材を養成することを目的とします。 具体的には、今日のグローバル化社会において、教育を担う者としての自覚や意識の涵養と学生に対して教育を施すための確かな能力と、自立して研究活動を行うことがきる能力を兼ね備えた教育者(大学教員等)などとして活躍できる優れた人材を養成します。

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

スペイン語学、日本語学の研究領域に関する高度な知識を有し、それを関係職業領域で実践的に展開できる能力を有すること、および自立して研究活動を行うことができる学究的能力を有することを基準とします。

【修了要件】専門科目から8単位以上、専門演習科目8単位を含め16単位以上を修得し、博士論文の審査、最終試験に合格すること。

上記の基準に達した者に、「博士(言語文化)」、あるいは「博士(日本語学)」の学位を授与します。

教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

1. 教育課程の編成および実施方法に関する基本的方針

  • 教育を担う者としての自覚や意識の涵養と学生に対して教育を施すための確かな能力と、自立して研究活動を行うことができる能力を兼ね備えた教育者(大学教員等)などの養成をめざします。このことから、教育界における実践はもとより、言語学、言語教育に関する深化した専門分野の高度な専門知識をもとに、自立して高度な研究を遂行することのできる学究的能力を身につけるための教育課程をめざします。
  • コースワークから研究指導へ有機的につながる体系的な大学院教育の確立をめざします。
  • 教員の役割および連携を明確にし、体系的な教育を提供するための組織的な指導体制の確立をめざします。

2. 教育課程の編成方針

本専攻の教育上の目的を達成するために必要な授業科目を置くとともに学位論文の作成等に対する指導を行うなど、体系的な教育課程を編成します。 このため、授業科目『コースワーク』および学位論文の作成等に対する指導科目『研究指導』をそれぞれ「専門科目」と「専門演習科目」に区分します。これに加え、大学教員等としての必要な基礎的な知識を習得する科目群として「自由科目」を設けます。

  • 専門科目
    • 専門科目においては、高度な外国語運用能力を高めるとともに、あわせて言語の持つ構造、意味、機能などの理論、第二言語としての言語教育における領域の知識の深化・高度化をめざします。
  • 専門演習科目
    • 専門演習科目においては、高度な言語運用能力をもとに、言語学、言語教育における幅広い専門分野の知識を深化させ、自立して高度な研究を遂行できる学究的能力を身につけることができるよう、研究指導教員等による指導のもと、学位論文の完成をめざします。
  • 自由科目
    • 教育を担う者としての自覚や意識の涵養と学生に対して教育を施すための確かな能力と、自立して研究活動を行うことができる能力を兼ね備えた大学教員等を養成することから、その素地として、高等教育制度、大学評価など高等教育に関する知識、および大学教員職としての学識(scholarship)などに関する知識の習得をめざします。

3. 授業科目等

科目区分 授業科目 配当年次 単位数
専門科目 言語文化特別研究 I A 1 2
言語文化特別研究 I B 1 2
言語文化特別研究 II A 1 2
言語文化特別研究 II B 1 2
日本語学特別研究 I A 1 2
日本語学特別研究 I B 1 2
日本語学特別研究 II A 1 2
日本語学特別研究 II B 1 2
専門演習科目 特別総合演習 I A 2 2
特別総合演習 I B 2 2
特別総合演習 II A 3 2
特別総合演習 II B 3 2
自由科目 高等教育論 1 2
大学教員論 1 2
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教員からのメッセージ

言語文化専攻 和佐 敦子 教授

理論と高度な教授能力を備えた 大学スペイン語教員を養成

グローバル社会の中で、スペイン語の重要性はますます高まっており、高度な専門的知識と指導力を備えたスペイン語教員の養成が急務となっています。新しい時代のニーズに応え、「外国語としてのスペイン語教育」を専門とし、理論と高度な教授能力を備えた大学スペイン語教員を養成することを目的としています。

本コースの特徴は大きく分けて2つあります。第1の特徴は、最新の言語理論、教授法を学び、特に日本語母語話者を対象とするスペイン語教授法の研究・開発及び実践を行うという点です。第2は、スペイン語圏の政治・経済、歴史、文化への理解と問題意識を深め、多文化的な視点で教育を実践する能力を養成するという点です。

スペイン語とスペイン語圏の国々の魅力を伝え、他国の文化や人々の考えを理解できるグローバルな考えを持った人材を育成することを目標に共に歩んでいきましょう。

言語文化専攻 仁田 義雄 教授

日本語の働き方・規則性を明るみに出し 実用的知識を修得

「激しかった雨が先ほど止んだ。」と言えるのに,同じく過去の出来事であるが,「*先ほど激しかった雨が降った。」とは言えず,「先ほど激しい雨が降った。」と言わなければならない。このようなことを気に留める母語話者は余りいない。母語の働き方・規則性は母語話者にとって通例意識下にある。ただ,その,当たり前過ぎて気づかない規則性を習得しているから,その言語が自由に使えるのである。したがって,非母語話者への言語教育にあっては,意識下にある規則性を明るみに出し提示することが重要になる。本コースでは,そのような意識・姿勢の元,日本語学や日本語教育の研究・教育を行っている。当たり前の言語現象に不思議さ発見する契機の1つが外国語との接触である。外国語をも学びながら日本語を研究できる本学は,その意味で日本語学・日本語教育の勉学・研究に適した場を提供できていると言えよう。また,中国語を中心に他の言語との対照研究にも力を注いでいる。

言語文化専攻 Yeonkwon Jung 准教授

Reserch the theoretical foundations and practical knowledge of contemporary English business communications

English Business Communication (EBC) is an academic discipline to focus on text and talk in the context of business. As an umbrella term, EBC covers the key areas that communication professionals need to manage, such as (1) management communication, (2) organizational communication, (3) corporate communication, and (4) international communication. Management communication teaches the communicative activities and/or the knowledge sharing skills of managers. Organizational communication studies how the context of the organization influences communication processes. Corporate communication investigates (strategic) communication to boost, maintain, and restore the corporate image. Finally, international communication seeks to understand form and function of English as a Lingua Franca in multinational or multicultural business.

Among the subdisciplines, my EBC course, so-called Global Communication Research, pays particular attention to international communication. It provides the theoretical foundations and practical knowledge of contemporary EBC research across cultures. On the one hand, EBC discusses the nature of Business English as a Lingua Franca (BELF) communication and attempts to analyze what the potential communication problems are in BELF encounters that the interactants need to deal with for communication success. As methodologies in research on BELF encounters, EBC adopts genre analysis and pragmatics in order to explicate how they are applicable to the BELF data. On the other hand, it also introduces a variety of EBC research work across continents (i.e. similarities and differences between American and European business communication).