関西外国語大学 学長あいさつ

大庭 幸男 OBA, Yukio, Ph.D.
関西外国語大学 学長
学校法人関西外国語大学 理事

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予測困難な時代、確かな目をもって歩まれることを期待します

グローバル化の加速や技術革新の進展で、未来の予測が極めて困難な時代になりました。何よりも確かな目を持って歩むことが求められています。18歳人口の減少が続くなど、大学を取り巻く環境は厳しさを増していますが、みなさんが学の研鑽を積み、人間力を涵養し、国際人として飛躍することを願い、学生本位の教育の実現に向け教職員が一丸となって取り組んでまいります。

私立大学の拠って立つ基盤は建学の精神にあります。関西外国語大学は「国際社会に貢献する豊かな教養を備えた人材の育成」と「公正な世界観に基づき、時代と社会の要請に応えていく実学」を建学の理念に掲げ、独自の人材育成にまい進してきました。

関西外国語大学は、太平洋戦争が終わった1945年に開設された「谷本英学院」が起源です。「関西外国語学校」「関西外国語短期大学」を経て、1966年に関西外国語大学を開学しました。さらに、大学院、国際言語学部(現在の英語国際学部)、英語キャリア学部を設けました。2023年度に「国際共生学部」と外国語学部「英語・デジタルコミュニケーション学科」、2024年度には外国語学部「国際日本学科」と短期大学部「未来キャリア英語学科」を新設、2025年度は英語国際学部「アジア共創学科」(設置構想中)を開設します。

社会のグローバル化の動きを的確にとらえ、常に時代の先を行く教育体制を整えてまいりました。現在、大学院、4学部、7学科1コース、短期大学部からなり、1万2000人の在学生を擁する全国屈指の外国語大学に成長しました。

成長の根幹の一つとなっているのが「留学」です。関西外国語大学が交換留学制度をスタートさせてから50年が過ぎました。本学の強みは、長年にわたり築き上げてきた独自の留学ネットワークにあります。多い年では2000人を超える学生を海外に派遣し、900人を上回る留学生を受け入れました。

多彩な留学プログラムの中で、重視しているのは「専門分野」を学ぶ留学です。語学をツールとし、現地の学生と一緒に授業を履修して専門知識の修得をめざしています。こうした「語学プラスα」の追究を通して、新時代のグローバル・リーダーを育成するのが目標です。

未来の予測が困難になったとはいえ、学生にとっての大学のあり方は不変です。それは、一人ひとりが人生を設計し、自ら実現していくための学びの場であることです。みなさんが確かな目をもって目標や夢を定め、それに向かって力強く歩まれることを期待するとともに、それを強く支持してまいります。

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経歴

1976年 九州大学大学院 文学研究科 英語学・英文学専攻 修士課程修了[文学修士]
1985年 アメリカ・マサチューセッツ工科大学 客員研究員
1997年 博士(文学)大阪大学
1999年-2013年 大阪大学大学院 文学研究科 教授
2008年-2009年 日本英文学会 理事
2010年-2012年 大阪大学大学院 文学研究科 副研究科長
2012年-2016年 日本英語学会 理事
2013年 大阪大学 名誉教授
2013年-2017年 日本英語学会 会長
2013年 関西外国語大学 外国語学部 教授
2013年 学校法人関西外国語大学 理事
2014年-2021年 関西外国語大学大学院 外国語学研究科 研究科長
2018年 日本英語学会 顧問
2020年 関西外国語大学 学長

受賞歴

1998年 市河賞(財団法人 語学教育研究所)