KANSAI GAIDAI UNIVERSITY
世界とつながるヒントがここにある、
高校生向けWEBマガジン

今だからこそ、いろんな人の話を聞こう。生き方の「軸」を築くために。

あなたの夢や目標は何ですか?

 社会に対して良い影響を与えられるような人間になりたい。関西外大に在学中から抱き続けていた目標です。自分が価値を見出したものに火をつけ、その炎を周囲の人に移す。そんな「火おこし」の役目を担うような人になるのが夢です。その火の一つが、大学時代留学先のオランダで出会った「アクアポニックス(水産養殖と水耕栽培を組み合わせた食料生産技術)」です。

留学先のオランダで参加したマラソン大会

実現のために、いま取り組んでいることは?

 2年前に「アクアポニックス」の技術を日本で広めたいと思い、会社を立ち上げました。この技術に出会ったのは、オランダに留学していた時。ファームツアーで訪れた建物内で、下階の水槽で魚を養殖し、その養分を含んだ水を利用して屋上で野菜を栽培するアクアポニックスの技術を見て、「これはおもしろい」と自分の中で火が付きました。大学卒業後は、外資系の製薬会社に就職しましたが、その間もずっとリサーチを続けてきました。

オランダのアクアポニックスファーム

 会社を起業後、農家の方々に技術を勧めるのですが、なかなか賛同を得られません。日本の農業はその前に解決しなければならない課題が山積しているのです。後継者不足、流通、栽培技術。まずはその課題を解決することが先決だと思い、生産者の方々をつなぐ課題解決型のウェブサービスを始めました。今では日本全国の農家をサービスを通してつないでいます。ちょうどコロナ渦に見舞われ、それまでは対面でやりとりしていた方々と、オンラインでしかつながることができなくなりました。それがかえって功を奏し、遠い地方の方々とつながることができるようになり、農家のデジタル化を促進する第一歩になりそうです。

いま、関西外大生におすすめしたいモノ・コトは?

 コロナ渦をチャンスととらえて、自分と向き合ってほしいと思います。今はオンラインでの講演会やイベントが数多く開かれています。そういったものに積極的に参加して、大学の中だけでは出会えないような人たちの話をたくさん聞いてほしい。そして、将来自分は何をしたいのか、どういう人間になりたいのかといった生き方の「軸」を築いていってほしいですね。

 ディナ・シーリング著『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』は、大学時代に感銘を受けた本です。物事への考え方や捉え方に正解はなく多角的であるべきだと自分に自信を持てたし、自分のしたいことは何かを考えるきっかけになりました。生き方の多様性を知り、いくつになっても人生は変えられるというメッセージが込められています。

 「他人に自分の人生の手綱を握らせるな!」。こんな時だからこそ、ネガティブにならずに自分の生き方の「軸」を考える時間にしてほしいですね。自分の人生を決めるのは、あなた自身なのだから。